名残桜

marichan22006-04-18

  • 酸素飽和度    97%
  • 脈 拍 数     87
  • 血   圧     123/74
  • 徒   歩     2978歩
  • 体   重     66.9kg
  • 体   調     好調 それなりに

今年の櫻は、気温の低い日が多いせいか、長く楽しませてくれる。今日は町を離れて、山の中の人造湖まで、足を伸ばしてみた。おにぎり、卵焼き、肉の佃煮、えびとレンコンとさつま芋の天婦羅、昔風のお弁当を作ってもらい、妻と花や景色を写しながら、1時間ほどのドライブを楽しんだ。山の日差しは結構きつく、上着を脱いでの散策(?)であった。妻も久しぶりに楽しそうに、夢中になってシャッターを切っていた。人が見れば、いつまでも仲の良い夫婦だな、と見えるだろうと自嘲している。
私達夫婦は結婚して今年で満四十年、随分年を重ねてきました。昭和38年、田舎の普通科高校を卒業した私は、集団就職でD自動車工業の下請工場に就職しました。流れ作業の仕事に耐えられず、半年で退職し、母の経営していた食堂の手伝いをしていました。(本当は一番ぐうたらをした頃です)その後,職を転々と、今のフリーターの先駆けのような生活をしていました。そのころに妻と知り合い結婚することになったのです。式のときは無職でした。その後、二人の子供が誕生し、仕事も落ち着きましたが、妻が子育てと仕事の両立の狭間で苦しんでいるのを横目で見ながら、高度成長期の戦士をただただ突っ走っていました。冠婚葬祭以外妻と外出することもなく、家族で旅行したことは長い年月のなか2度3度、子供の教育は妻任せ、それでいて、伝統的な亭主関白、子供達が結婚をし、元の二人だけになるまで、全く反省することもなく続けてまいりました。結果見事に病気になりました。病室のベットで朦朧とするなか『当たり前だ!』と心の底から思いました。妻にも子供達にもおおい被せるような、苦労をかけることになり、断腸の思いがしている。嘆いていてもよりよい方法は生まれてこない。『一期一会』と言う言葉があるが、残る人生、家族とのその時そのときを深く大切にしていきたい。
        山深き  名残桜に  雨静か