ウォーキング

marichan22006-01-10

リハビリ用のウォーキングマシーンで運動をするようになって一年になります。退院して六年になるのですから、五年間は言い訳をしながら、わが身大事にと、日を暮らしておりました。呼吸リハビリと言うのは、機能回復と言うより、運動機能退化防止と言う意味が高いように思われます。担当医師の指導も「散歩でも良いからできるだけ歩くようにしなさい。」
五キログラムの酸素ボンベを引きながら歩くのですが、少し歩くと(100M)息苦しく、もたれかかってひと休みするような始末なのです。そうして出来ない理由をつけるのです。雨が降るから、風が吹くから、寒いから、暑いから、自分に理由はいくらでもつけられます。妻や家族は優しく決して厳しいことは言いません。ずるずると、不調だ不調だ どうしてかな と不安感を何時も持ちながら、日を暮らしていました。     
ある日、病院で開催された茶話会で、十人ほどの患者の方たちのお話の中で、私(64歳)よりひと回り以上先輩のSさん(御婦人)より「自分が楽になるには、しっかり運動するしかないじゃない。誰のためではない、自分のためなんだから。」80歳になる御婦人の明日に向って矍鑠と話される様に、電流を浴びるような一瞬でした。肺機能の回復は無理であっても、筋肉をほぐし、血流を良くし、内臓脂肪を出来るだけつけないよう、その為にできることは、ウォーキングを中心にした運動しかないと覚悟しました。
以来マシンの上を3分、5分、10分と継続時間を延ばしながら、1日4000歩を目標にこつこつと頑張っています。最近では周りの人から「姿勢が良くなったね。」などといわれて子供のように喜んでいます。  Step By Step.