広島原爆の日

marichan22006-08-06

  • 酸素飽和度     97%
  • 脈 拍 数      84
  • 血   圧      120/73
  • 徒   歩      4286歩
  • 腰 周 り      91cm
  • 体   重      64.8kg
  • 体   調      良

昭和20年8月6日、朝食も済ませ、出勤途中か、登校中の児童の頭上に原爆は投下された。兵士ではなく無辜の民に対し、平然とガムを噛みタバコを燻らせながら殺戮のボタンは押され、一瞬にして30万の市民は黒こげとなった。それは今も営々と兵器を近代化しながら、正確性を増し、ゲームのように、感情もなく続けられている。
一方には、電車のホームから落下した他人を救出するために、轟音を立てて走る電車の前に飛び込み救出し、自らは死亡する。氷結した運河に落下した女性を救出するため飛び込み、自らは力尽き氷の海に沈む。このような突出した話題でなくとも、人々のため社会のために無私の奉公をする人々は枚挙に暇はない。
紛れもなく両者とも人間のなせる技である。相反する性格や行動のようであるが、原爆のボタンを押した兵士も、故郷に帰れば、氷の河に飛び込む勇者になるであろう。電車の前で他人を助けた若者も、戦場ではニヒルにボタンを押すであろう。
ひとはだれでも善と悪の両端の命を所有している。一人ひとりの生き様の中で何を価値基準とし、これだけは譲れないと言う心情を持ち合わせていないと、環境の波に呑み込まれてしまうのではないだろうか。

         原爆忌 己が命の 鬼に克つ