3時間の逢瀬?
- 酸素飽和度 97%
- 脈 拍 数 82
- 血 圧 122/74
- 徒 歩 2488歩
- 体 重 64.1kg
- 腰 周 り 92cm
- 体 調 良
東京癌研で診察を受け、その帰りに訪問してくれた。彼は高校1年から延々と続く悪友中の大悪友である。油でこてこてにした学生帽を被り、ダスターコートを着、白はなおの高下駄を履いた最後の年代である。以来48年、飽きることなく、会えば馬鹿を言いながら、最も大切な友として生き抜いてきた。彼は16年前に甲状腺癌の放射線治療を受けて以来、4度の手術を受け片肺、胃、臓器各所を切除し、この度は発声器具を取り付けてゆっくりなら充分会話が出来るようになっていた。まさに鉄の男である。私の誇りであり宝である。10年ほどは筆談やメールでの会話でストレスが溜まっていたが、思い切りしゃべって腹の底からスッキリとした。本当に良かった。「あとは二人とも長生きするだけやなあ」と声にはしなかったが目がいっていた。「これから広島まで行って商談だ」と言って風のように行ってしまった。すごい男だ。